【さんどめの!ACLたびにっき。】事件は日立台で起こってるんじゃない。貴陽で起こってるんだたぶん!

 ⇒ここからの続きです。



えっと、姉さん、事件です。



いや、事件っつーか、
なんつーか、
これを語らずして今回の貴陽遠征を語れるか!つー話がありましてですね、
試合のことに行く前に、今回はその話をしたいのですよ…!

ほんともう。
ほんともう。

ほんと、もーう!

…で、写真とかないのに異様に長くなってしまったので、
今回は記事を折りたたむことにいたします!

まぁいつも長いけど、今回はさらにものすごい長いので、
時間があるときにでも読んでくださいですよー!

ではでは、どーうぞ!


———————————-

ことの起こりは2/26(火)、
貴陽に着いた、試合前日のこと。

やっと18時ごろホテルにチェックインしたわたしが、
荷物くずしながら、くつろいでいたそのとき。


コンコン…


おや、ノックの音。

チェックインしてすぐだし、フロントの人かな?と思いドアを開けると、
そこには小柄でかわいらしい、二十歳前後の女の子が立っていました。

誰だこれ?と思いつつも軽く挨拶をすると、その子は唐突に、
わたしに日本語で言ったのです。


『はじめまして。

わたしは、大会組織委員会から頼まれて、
柏レイソルの応援の人をお世話する、大学生のボランティアです



…………


えーっと、


ちょっと待ってくださる?



……何の話?



お世話だとかそんな話は一言も誰からも聞いてないし、
そもそもなんでそんな、ACLの大会組織委員会(ってAFCのこと?)が、
わざわざ個人サポのお世話すんの…?

もうさ、ほんとすいません、
いきなりこういうのもアレだけどさ、


あやしすぎる…!


しかもここが一番重要なんだけど、
わたしの滞在ホテルとチェックイン日時と部屋番号までの詳細情報を、
どうして知っているの、その大会組織委員会とやらが?
(だって人に言ったといえば、チーム経由で公安に
名前とパスポート番号を伝えた程度なのですよ…)

いきなり部屋に来て何を言うかと思えば、
まじ、つっこみどころがハンパないんですけど。。

そもそも、見ず知らずの日本語しゃべれる人が、
まったく予定していないのにいきなり部屋に来る時点で、
旅的には完全にヤバいパターンだよねこれ…。

とか思い巡らせていたらその女の子は、

『あなたの部屋の中で、今から話しましょう。』

とか言って、部屋に入りたがる。


こ、こ、コラーーー!


こりゃちょっと…
なんかやばい感じがする…!

いきなり来て部屋の中にわざわざ入りたがるなんて、
何をたくらんでるんだ。

あぶねー。
ほんとあぶねー。

ちょうど出かけるところでもあったので、歩きながら話そうと言って
エレベーターで一緒に下りつつ、部屋入りを避けるわたし。
(一人旅・安全の心得)

そしたら今度は、いきなり電話番号を教えてほしいというその子。

教えるのはいやだったので、滞在中は電話は不通だから、
なにかあればこっちからかけるからといって
向こうの番号だけ聞き出し、やりすごそうとするわたし。
(一人旅・安全の心得)

……………。

な、なんかめちゃくちゃめんどくさいことになりそうだな…。

せっかく貴陽来たばっかなのに…やだな…。。



そんなふうに考えながらエレベーターで1階に着くと、
ホテルのロビーに、黒っぽいジャンパーを着た、
いかつい無表情のおっさんが2人がいて、

他のお客さんかなー?くらいの感じで見てたら、女の子がその人たちに気づき、
なんと、わたしに紹介する風に言ったのです。


『この方たちは、今回わたしと一緒の、

旅行会社の人です』



えーと、


はい!


ごめんなさい、



ア ウ ト で す ! ! !



ここがインドだったらあたしもうこの瞬間に怒ってここにいないかんねー!
インド行ったことないけど!

『いま最も、旅先でベタな手法で騙されかけてる個人旅行者』で言ったら、
今なら綾鷹と競っても選ばれる自信ある!

(選ばれたのは、ハタメグミでした。)


だってさ、これってさ、
日本語しゃべれる人とすこし話させて気を許させて、
ほどよいとこでいきなり頼んでもない旅行社が出てきて、
高いツアーぼったくる、っていうある意味すげーメジャーな流れでしょ…?
トランプ詐欺も大好きな定番のあれでしょ…?


…というわけで!


語学力もこの貴陽の土地勘もない今の自分が、誰も守ってくれない一人旅で、
そんな人と関わるリスクをおかすことは絶対にできません。


『君子あやうきに近寄らず』。


「旅行会社です」という一言を聞いた瞬間に、
心のセコムのスイッチをいっきにONにしたわたしは、
何があっても断固拒否する姿勢にチェンジ!

そしたら彼女は、さらに怖いことを続けます。

『わたしはここのホテルに部屋をとっているので、
2日ずっと一緒にいるので、
頼ってください!』


ちょっと…。

なんで見ず知らずのあなたが、わざわざ同じホテルに
勝手に部屋を取ってるのですか…?


そもそもなんで知ってんのあたしの宿泊日数等をー!


同じ宿を取るというのは、もしかしたら地元の旅行社が
効率よく宿泊客に営業かけるためなのかもしれないけど、
(夜のおねーさんなんかはそういう手法があったりするらしいですよ)

でももうさ、ぶっちゃけ一人旅でされると怖いんだよそういうのー!


ホテルを出ようとすると、一人でどこかに行くのは危ないから案内する、
ついていく、と言い張る彼女に、

『一人行動できるので大丈夫です。
わたし本当にツアーとかいらないので!!』


と強く言い残し、彼女と旅行社らしきおっさんを振り切って
ホテルを出たのでした。
まー前の記事にも書いたとおり、夜ご飯買いに行こうとしてたので
ちょうどよかったんですけど。

でも、なんなんだよまじー!と歩きつつ、1人もやもや。
もやもやというか、なんかほんと、正直超心細いんですけど!
もーだれかに話したいよコレー!(涙)

とはいえお腹はすいていたので頭を夜ごはんモードに切り替えて、

今日は中華テイクアウトか部屋で方便面(カップめん)でも食べるかなー?
ビールも買っちゃおうかなー?ウフフ!


なんて、お店探してたんですけど、



…そしたらですよ。


なんとね、



ちょっと距離とりながら、ついてきてるのですよ。
彼らが。


その女の子とおっさんがですよ!

んでなんか遠巻きのバス停のそばから、
ずっとこっちチラチラ見ながらなんか話してるんだよね。


…まぁさ、正直ついてくるだろうなっていうのは、うすうす感づいてたけどさ。
さっきのものすごい食いつきっぷりからして。


そ れ に し て も 、 だ。


もうね、心のセコムから、ハタメグミ共和国の自衛隊が
出動態勢に入りました。



あのね、
見知らぬ土地で一人で出かけたところにいきなり後ついてこられるとか、

めっっちゃくちゃ怖いことなんですよー!!

こっちは土地勘もないし言葉もしゃべれないし、
正直この街のこと、まだなんもわかってない状態だよ。

そこで部屋にいきなりこられて、
同じホテルに部屋とってるとか言われて、
断っても後ついてくるって、

怖くないわけないでしょーがー!!


そこんとこわかっててやってんのかおまえらはーーーー!!


うがああああああああーーーっ!!!


…なんか、一定ラインを超えたら怖さを通り越して
無性に腹がたってきたので、
くるっと向きをかえると、その人たちの前を早足でわざわざ通って、道を戻る。
(※ついてきてんのちゃんと気づいてんだぞアピール)

そしてそのまま向かいのコンビニみたいな店に入り、
カップ麺とお酒各種とおつまみのザーサイもろもろを買い
(怒ってる割に意外と冷静に嗜好品を入手し続けていますね!)
そのままもう、ホテルに戻ることに。

ホテルに戻ったら、一足先に戻ってた彼らがフロントの人と談笑してて、
さっきの日本語話せる彼女が、わたしに気づいてニコって会釈してきたけど、
…もうね、正直うんざり。
わたしは怒った顔で首を振って部屋に戻りました。


むきーーー!!!!!(※枕等を殴りながら)

なんなんだいったい!!!!


っていうか部屋番号知ってるってことはさ、
ホテルもグルってことなんだよね…?

今日さー日本人泊まってるよーって地元の旅行社に、
簡単に言っちゃうんだろうか。

そんで、この外国人がほとんど見当たらない貴陽に、今泊まってる日本人は
正直ほぼサポだから、大会組織委員会が~、とかあんなこといって
強気に営業かけてきたってことなんだろうか。

うーん。。だってそれ以外に考えられないしなぁ。。
でもだとしたら、すごい執念だよまじで。


ムキィィ…

もう誰も信じられん…!


そうしてカップ麺をズルズルとすすってると、
今度はいきなり、部屋の電話がプルルルル…と鳴り…


はーい!

無視させていただきます!!


もうね、だって絶対あの子でしょー。
無視だよ無視。

(たとえフロントからだとしても、このホテルのフロントの人たちは
英語がまったく通じないのためわたしとの電話は意味がないので、
万が一急用があるなら直接部屋にくるはずなのです。)


そのあともう一回電話が鳴り、それ以降は訪問もなにもありませんでしたが、
そんな感じでイライラと心細さを共存させながら、
その日は、まぁお酒を飲んでそのまま寝たのでありました。
(怒ってても酔えばすぐ爆睡できる便利な自分。。!)



そして朝がきて、試合当日!


朝だらだら出かける準備してると、10時を回った瞬間に、
また電話がなる。


プルルルルルルルル…



うおおおおおお!!


まーたおまえかーーー!!



でも自分のシックスセンス的にきっと来るだろうなとは感知してたので
順調に無視してると、
今度は部屋をノックする音が。



「おはようございます、はたさんー


…もーーー。

だから、なんであなたはわたしの名前知ってんだっつーのー。
そういうのこえーんだっつーのー。


よし、いい機会だからちゃんと断って、絶対ついてくるなって
言ってやる!
あいまいな返事をしてるからこうやってこられるんだきっと!
と決意し、ドアをチェーンかけたまま開けます。

ガチャ

女の子:「あの、きのうは、まことにもうしわけありませんでした!」

わたし:「(…ブチッ)
申し訳ないって思うならなんでああいう風にしつこくするんですか?
ほんとやめてください。すごく困ります!!」

女の子「ほんとうにすみません、でも、もしなにかあったら連絡してほしいので…」

(自分の都合を言い続ける彼女にさらにブチッ。)

わたし「だから、なにかあればこっちから連絡するっていうのは、
昨日から言ってるじゃないですか。

でもこうして断ってるのに電話したり部屋に何度もこられるのは、
何度も繰り返すようだけどほんと怖いしすごく嫌なので、
もうやめてください。絶対ついてこないでください!

女の子「わかりました…じゃあもしなにかあったら…」

わたし「はい!(怒)」バタン


…………


…………………



はー


スッキリした!!!!


最後、彼女がすごくしおらしくてちょっとかわいそうだったけど、
もうしかたない。

だって自分がはっきりしないから、こうやって何度もこられてるんだろうし、
強気に言わなきゃ伝わんないよね。


それにしても…。

あの子もあんなに日本語しゃべれるのに、
なんでこんな怪しいことにその才能を使うんだよー。。

そんなふうに考えたらなんか、怒るというよりすこし
切なくなってきたりしました。
言ってることの怪しささえ除けば、いい子そうなのになぁ…とか考えたりして。


で、その日は夜に試合だったので、それまでの間は個人で観光することに。

まー観光っつっても貴陽市街をうろうろするだけですが、
街をひたすら歩くのが好きなわたしには最高の楽しみなのですよ!


よし、今度は誰もついてきてないぞ…(キョロキョロ) ←完全に疑心暗鬼

ふぅ、朝言ったのがちゃんと伝わったんだな、よかった…。。


で、その日は何もなく、ようやく安心して観光して、これはほんといろいろ楽しくて、
(これも盛りだくさんなので、また別途まとめます!)
ほどよく夕方になったので、チームの待ち合わせのシェラトンに向かうことに。

今回はスタジアムまでは全員同じバスでいかなければならないため、
18時に集合することになっていたのです。

17時半ごろシェラトンに着くと、すでにサポさんが集まってて賑やかな一角が。
(とはいえ今回の現地観戦組は30数人ほどのめちゃくちゃ少数先鋭ですよ…!
前日の広州の浦和さんたちのまさかの20分の1とか…レイソル熱い…!(いろんな意味で))

そのサポ集団の中にお知り合いサポさんを発見!
おわーーー!!!
来ているのは知ってたので、かけよるわたし。

そこで、いつ来たんですかーとか、どーですか中国~などと話しつつ、
わたしはやっと、昨日の夜からのホテルでの
怪しくしつこい旅行社アタックについて話せる!
と思い、

『ちょっとちょっと、聞いてくださいよー!!!!』

『お?!なに?!』

『なんか昨日、貴陽着いてすぐホテルチェックインしたんですけど、
その瞬間いきなり部屋に日本語しゃべれる女の子が部屋にきやがってーー!

(一連の流れをかくかくしかじか)

んでいきなり、地元の旅行社を紹介しようとしてきたんですよー!!

しかもでかけたら後とかついてくるし、
なんかいきなりすごいのに目つけられちゃいましたよ。。
中国はんぱないっす。。(涙)

と、一連の流れをまくしたてるわたし。

そしたらお知り合いのその人も、聞きつつ、あぁ~!みたいに相づち打ってくれたので、
大変だったねーとか言ってくれるのかなと思ったんですよ。


そしたら、


なんとね、



『あぁ、

それ自分のとこにもきたし、


どうやら今回参加のサポ全員のとこに来てるっぽいよ!



『……?!』



『しかも、



あれ本当に、貴陽市がレイサポのために依頼した
ボランティアらしいよー!』






………





……………………








ぇええええええええええええぇえ



ええええええええええええええええ???!!!!





『え゛え゛え゛え゛え゛え゛ーーー
ーーーー
ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!』
(※エレガントなシェラトンのロビーに響き渡るわたしのダミ声絶叫)



な、な、な、



な、な、な、な、



なんじゃそりゃーーーーー!!!!!




どういうことだっつーのーーーーーーーーーー!!!!!!








……

……… バタン。

(倒れる音)




……



で、えっと、ですね…!


このへんでわたしの脳のキャパがアレになったので、そこで聞いた話を
要約…します…。


今回。

貴陽でこういう日本のチームが来る国際的で大きなイベントがあるのが、
どうやら初めてのことらしい。

そのため貴陽市は、『来る日本人になにかあってはいけない』ということで、
急遽、貴陽大学に依頼して、日本語が出来る大学生のボランティアを手配し、
サポが観光案内も希望したらできるように、車と運転手などもつけたらしいのです。


『わたしのとこ、旅行会社のーっていう怪しいおっさんが2人いたんですけど?!』


『それがたぶん運転手ってことじゃないかなー』


『!!!!!』


衝撃の事実。

おそらくあのときの彼女は日本語で適切な言葉が思い浮かばなかったので
『旅行社』という言い方をしただけで、
ほ、ほんとに観光のための運転手だったなんて…!!


…しかし。

今回、レイソルのオフィシャルのツアーは人数が集まらずに中止になったらしく、
(↑どうでもいいけどこの事実も熱いよね…!)、来ている人は基本みんな、個人旅行。

2人連れや仲間数人で来てる人もいるけど、
自分も含め、1人での参加のお客さんも多いわけです。

そのため、部屋にいきなり訪問してきた彼らに対して
みんなの反応は当然…


『わたしそのボランティアの子、超絶怒って追い払っちゃったんですけどーー!!!


『あーそれは大丈夫、みんなそうみたいだから(笑)


…………



やっぱりーーーー!!!



そのとき近くにいた別のサポさんもうなずきながら、

『そりゃあ、ねぇ…!
だって怪しすぎるじゃないですかどう考えても…いきなり部屋にこられたり…』


… で す よ ね ー … !



で、どうしてそんな中で、今回の件の真相がわかったかというと!

まずひとつは、わたしのお知り合いは、その誘いに乗ってなんと
実際に、貴陽を観光案内をしてもらったらしいのです。


『同じホテルに一人で来てる人が何人かいて、
一緒だったから安心感あったし、もー行っちゃえと。

まー万が一身ぐるみはがされてもおいしいネタになるかなと思って(笑)

でも女の子で一人だったら絶対怖いよねー』


(ええ、怖かったですよーー!)


『で、何人かでついてったら、観光の車もタダだし、
ごはんもメニュー読めないでいたら、そのボランティアの子が
説明しながら注文してくれるし、

ほんとに普通に、観光案内してくれたんだよ~


ま、ま…


まじすか…!


そして、さらにもうひとつの確証へのきっかけは、
部屋にこられてわたしと同じく怪しんで追い払った別のサポさんの誰かが、
すぐさまチームに確認をしたらしいのです。

『貴陽にボランティアを依頼されたという人がきたんだけど、
そういう事実はあるのか』
というようなことを。
(なんという英断…!)

そしたら、その事実をチームはその時点でまったく把握しておらず
それで慌てて調べて、連絡をくれて、どうやら本当に貴陽が依頼した
ボランティアらしい、
という話になったのだそうです。

(このへんの細かい流れの話は、又聞きなのとすこし前なのでちょっと曖昧ですが、
だいたいこんなだった気がします。
もし違うとこあればあとでちゃんと訂正しますー!)


『まー大会組織委員会、というかAFCからの依頼ってことはないだろうけど、

サッカー協会か貴陽市からの依頼、ってことみたいだよ、どうやら~。』



………


……………


えっとー、


言いたいことがー、


わたしー、


やまほどー、


あるんですけどー。



もう、言わせて!!!!!


まず最初にね、


ボランティアのあの子、完全にぼったくり扱いして追い払っちゃって
本当に本当に本当に本当にごめんなさい!


んで、貴陽市さん、その国際的な心遣いはすごい。感動した。
素晴らしいと思う!本当に!


でも、

でもですよ。


なんなのその、突っ走りっぷりはーーーーー!!!!!



自由か!!!!!


自由なのか!!!!!!



そんなすばらしいホスピタリティがあるならば、なぜもう少し、
普通のプロセスを踏んできてくれなかったのですか。。!!!

だって、これじゃ、何もかも裏目に出すぎでしょうよー!

わたしのほうは本当に昨日は怖かったし、
ホテルも信じられなくなるし、(←この気持ちのまま滞在してたのが、正直いちばんしんどかった)

ボランティアの子のほうだって、
頑張って役に立とうとすればするほど、疑われて突っぱねられて、
向こうからしたら、日本人なんだよ、最低だよ、としか思えない1日だったろうし、

もうね、




…………… orz




。。。。



こうしてすべての真相を聞いて、わたしは、その場で崩れ落ちたのでした。

ほんとね、割とリアルに『orz』っぽくなった。




…で。


あらためて流れを振り返ってみたのですが、
まずね、やっぱりわたしは要請されてチーム経由で
公安に提出した覚えがあるのは、パスポート情報だけ。

ただ、チケット購入のときにチームに提出用で
貴陽で泊まるホテル名とかは書いたので、
それは普通に公安に情報としていってたのかもしれない、とは後で思いました。
でもそんなこと正直思い出しもしなかったよ。このときは。

しかもチェックイン日時とかは伝えてないので、
同じ日程でホテルにボランティアを泊まらせるために、
わたしの宿泊日程や部屋番号の詳細を、市か公安が独自に
ホテルに聞いて調べたんだと思うのですよ。


正直さ、それでいきなり来られて、信用しろというのは無理だよ。。


(まじめに、わたしは今回の自分の対応自体に、自分の旅の心構えとして
なんら恥じるところはないです。
一人旅で、いざというときに自分を守れるのは自分だけだもの。本当に。)

だから、今回、いまさらになっちゃうとしてもわたしは、
なんでもっと、わたしたちとあらかじめ情報を
共有してくれなかったのかということだけは、絶対に言いたいのです。

貴陽市がもしもっと早めにチームなりと少しでも連携してくれてて、
チームから『ボランティアが行くらしい』程度だとしても、
参加サポに直前にメールの一通でも行ってれば、
少なくとも自分はこんなに怖いモヤモヤした気持ちになることはなかったし、

どの人も、日本語を勉強しているような親日で善意のボランティアの子を、
本気で追い払っちゃうことはなかったと思うのですよー!!


今回の貴陽がしたことには、普通のプロセスよりちょっと大胆すぎだとしても、
『国際的な舞台』『ホスピタリティ』への心意気というか想いみたいなのが、
すごい見える。

もしほんとにただサポをガチガチに監視したかったんなら、
初めから指定した一箇所に泊めて、
公安いっぱい警備につけちゃえばすむ話な気がするし(素人考えですが)、

でも、こうして日本語が出来る民間人(大学生)を間に挟んだり、
観光というクッションを入れたり、
なんかすごく今回の試合にからむ日本人との親交への前向きな、
輝かしいものの種みたいなものが見えるのに、


なのに!


なぜもっと、初期の対応から国際的な正攻法で
きてくれなかったんですかーーー…!!
(涙)


この外国人のほとんど見当たらない内陸の都市で、
ACLをきっかけに言葉を勉強してる生徒さん達に最前線での出番がくるだなんて、
それだけだって最高の流れじゃないですか。

それだけだって、アジアにACLがあってよかった!って言えるじゃない。

そんなボランティアの子も、サポも
どっちも悪気はないのに、お互いに疑念を抱いたまま、
完全にすれ違うとこだったんだよー。

んもー!


天然か!!!


天然なのか貴陽市!!!!!


謎が解けて前日から心に引っかかってた怖さはスーッと消えたけど、
代わりに、なにこの、言いようのないスッキリしなさ…!


…というか!

わたしはあの子に、 なんとしても謝らなければならない。

あのときはたとえ仕方なかったとしても、でも詐欺師みたいに思って
怒って追い払っちゃったことを謝らなければ。どうしても。

そこでお知り合いに聞いてみる。


『あの子たちってくるんですかね、試合?』

『さぁ、試合はこないんじゃないかなー。ボランティアだし。』


そっかー。
ううむ。。。!


と、頭をしばし悩ませていると…


あーーーっっっ!!!


いたっ!!!!!!


ふと目をやったシェラトンのロビーに、あの子を発見するわたし。

どうやら、試合にも行くのかサポの見送りか、
ボランティアの大学生のみんなで固まっている!
よし!

ちょうどバスに乗る時間がきたので、
移動がてらその子を捕まえました。

『あの!

わたし、追い払ったりして、怒って、ほんとにごめんなさい!
すみません!なんていうか、ほんと失礼しました!ごめんなさいすいません!!

平謝り。

もうね、平謝りの宝石箱ですよ!

そしたらその子はびっくりしながら、
でもにっこりして、

『いえいえ!いいんです、こちらこそすみませんでした、大丈夫です!
それよりちゃんとバス、乗ってくださいね、試合に遅れないで!』

と言ってくれました。



うわああああああん



めちゃくちゃいい子だよーーー………!!!!



(心の中でまじで号泣しました。)






……と、そんな感じで、

ここでやっと、自分にとっての貴陽でのここまでのてんやわんやが、

ひとつの一件落着をみせたのでした…。





いやー、


文章長げぇ!


ほんとすいません。


で、そしてあらためて思い返しても、

貴陽、っつーか中国、ほんと、斜め上。


斜め上すぎて、今回知り合いに話聞いてるとき
ほんとずっとこの顔してましたかんね!



………………。



ちなみに帰国してから、スポナビの宇都宮徹壱さんの記事を読みました。
こちらに、今回の貴陽市の話の、関係者方向から見た正確な流れが詳しく載ってます。

知られざる中国でのACL舞台裏 – 反日的な機運はほとんど感じられず

つーか、先にみんなこの記事読んでたら完全にネタばれだよね!ウフフフ!

そして記事の個人的な感想としては、記者さん(関係者さん)の角度からは、
ああ、こういう感じの素敵さのみの流れに映ってたんだなー…と、思いました。
ちょっと遠い目で、思いました。
(感想かなこれ…)

で、この話をまずしないと流れ的に試合の話に行けなかったので、
次はやっと試合の話に!入ります!

(ブリーラムのときも思ったけど、試合に行くまでが異様に長いのは
もはや仕様だよ…!)


このボランティアさんについての話はまた最後のほうに、
総括的に書きたいなと思います~。
他にもいろいろなことがあったので。。!



というわけで次こそ試合!貴州人和×柏太陽神!

我らがレイソルとレイソルサポ(少数先鋭)と、
貴陽のボランティアの子たちとものすごい数の公安のみんなが、
ついに一同に会しちゃうよ☆

チェケラー!!!!