貴陽奥林匹克体育中心体育場 ~公安とワタシと、時々、レイソル。~ の後半と試合後のこと!

⇒スタジアム着いたとこと前半はこちら。







ここはまだハーフタイムらへん。


前半、かなり上のほう(前から1ブロックぶんくらい上)で
応援するよう指定されていたわたしたちですが、
行いが悪くなかったからか、コアサポさんたちの交渉でみんな前の方に行けることにー!

わーい!公安のみなさんありがとううう!!!



そうこうしてると後半が始まります!



席を前に移動したわたしたちはというと…





公安、近っ…!



前に行けたぶんいろんな意味で密着応援でした。
みんなの顔がよく見えるね☆(公安の)

(って別に公安のみんなが見たくて前に来たわけじゃないんだからね///)




そんな中、レイソルのフリーキック!



…の時の公安の皆様:

「おいお前、捜査一課の王さん上海に移動だってよ」
「まじですか?!わー家買ったばかりなのに…過酷っすね…」
「まーしょうがないよ。とびきりいいマオタイ酒贈らないとな…」

(※心の声を勝手にあてているので現実とは全くもって何ひとつ関係ありません。)



そんなこんなで、試合詳細はオフィシャルを見ていただくとして(いつものこと!)、
ここで試合終了ー!

1-0勝利ひゃほぉぉおおおおおう!!!

いやーACL初戦、去年は勝てなかったから(アウェイのブリーラムで)
めっちゃくちゃ嬉しいよー!!



試合終了直後の貴州人和の応援席。

さっきからカメラの性能があれで映りがわるいですが、みんなタオマフを掲げて
挨拶に来る選手たちを待っています。
熱いシーンでした。



で、こっちもきたーー!
んぎゃーみんな!頼もしいっつーのー!!

この後、サポ30数名と選手とたくさんの公安のみんな
今日の勝利を分かち合いましたー☆

(公安の人たちは無表情で見てただけだけど!)



下がる選手たち。

どうでもいいけど、前回の記事に書いたカメラエリアのとしまえんの
テーブル席のイスみたいなやつが微妙に減ってるんだけど、
これってまさかカメラマンが自分で反対側に持ってくんじゃないよね…?!

(結局、未確認でした。きになるーー)



さて、まわりもどんどん帰り始めていますが、
レイソルサポはここで足止め。

貴州人和サポがきれいにはけたところでやっと帰れるようになるらしく、
しばしゴール裏で記念撮影をしたりみんなでゴミを拾ったりしながら待ちます。



ちなみにコレは勝ったぜエヘヘ!な電光掲示板。

ちなみにこの電光掲示板、
試合の途中から試合の時間が表示されなくなるという事態になり、
サポも選手も誰も、今が何分なのか分からなくなった思い出の品でもあります。

「アウェイへの嫌がらせだ!」とか言ってる人もいたようですが、
正直これだとうちだけでなく貴州の選手も時間わからなくなってるし、
しかもホーム側から見る用の電光掲示板なんで、嫌がらせとしては
全く意味ないと思うので違う気がしていますっつーか


…単に消えちゃっただけじゃね?


アジア遠征はなんでもそういうふうに思うと平和だし楽しいですよー!
(特に貴陽はそんななんとなくな匂いがするの…!さっきから!)



で、だいぶ時間がたってそろそろ貴州サポさんもはけたっぽいので、
うちらも帰れ…



おや、まだいっぱいいるね…?



メインにも…


いや、

っていうかこれ、


わかってたけど、




全部公安だーーーーーーーーー!!!!!!!!

(お約束!)



まじでいっぱいいてそしてびっしり固まってるー!!!!

っていうか通路にみっちり詰まってるーー!!!



ダメだ……笑いそう!


だってなんか人数比おかしいもんこれ絶対ー!
そもそも今日ここに総勢何人いたんですか公安のみなさんは!?

こんなにスタジアムに集結しちゃって街の平和は今誰が守ってるのーーー!?

誰か教えてーーーーー!!!!



あーもーすごいじわじわ来るこの写真とか。。。

※このときスタジアムにいるのはほぼ30数名のレイソルサポのみです。



盛大にお見送りありがとうございました!!



さて、やっとスタジアムを出ますよ~。


ちなみにこのとき、一緒に見てたサポの子がとあるボランティアの子をみて、
あっ!て感じになり追いかけていって何か話してたので、なんだろうと思ったら、

「昨日ホテルの部屋に訪ねてきたボランティアの子がいたから、
いまお詫びにタオマフあげて、
追い払っちゃってごめんなさい!って謝ってきました


ああ…

ここでもさっきの自分と同じ光景が…!(涙)



そんなこんなで、みんなでバス乗りこみます。


公安のみなさん、つきっきりありがとうございましたーい!

変な言い方かもだけど、公安いっぱいいるけどものものしさはなく
めちゃくちゃ平和な雰囲気でした。
(これはスタジアムやそのチームの雰囲気にもよるかもしれませんが、
貴州人和サポさん周辺もいたって平和な感じがしたので、よけいに。)



はい!乗るよ乗るよー!



バスの窓から見てもまだいっぱいいるよ公安!



で、移動中暇なので曇ってきた窓ガラスに自分の顔などを書いてました。

\かった!/って見えるかしらコレ…?



で、着いたので来た時とおなじシェラトン前で解散!

おつかれさまでしたーーーー!



…とはいえ!


このままホテルに帰るわけではございません!
そう、この後は祝杯をあげなければ…!

ウヘヘ、むしろこれがアウェイの楽しみなんじゃないのさーー!
うひょひょひょーー!

というわけで、







しかし、そのとき時間はもう22時。

この時間の貴陽は遅くまでやっているお店がぜんぜんないので、
どこで飲むべかー?とみんなで頭を悩ませていると…

ボランティアの誰か「みなさん、ホテルに帰りましょう!」

わたしたち「いや、ご飯食べたいし飲んでいきたいです~。
いいお店知りませんか?」

ボランティア「(ちょっと困った顔をしつつ、みんなで相談している)
そのへんのお店だと、試合帰りの貴州人和のサポーターもいるかもしれないので、
あぶないです。
わたしたちがお店に連れて行きます!

わたしたち「なるほどー、じゃあお願いします!」

個人的にはうろうろお店探すのもいいかなーと思ったのですが、
どのみちやってるとこもほぼなくさまよってて時間がたつのはイヤなので、
ボランティアさんにゆだねることに。

別のボランティアさんと違う店に行くっぽい他のサポさんたちに熱く別れを告げ、
わたしと一緒に行く人たちみんなで、車でお店に向かいます。


で、遅くまでやってそうな広めの中華レストランに着くと…


おや、

さっき別れたっぽい人たちもみんないるよ…?!



っていうかはじめっからみんないっこの店に案内するんですねーーー?!


(さ、さっき別れを告げたのはなんだったんだ!)
(「あっ…同じ店ですね…」ってお互い苦笑いしちゃったよ…!)


ですがせっかく席につけたので、細かいことはもう忘れて、
ボランティアの子たち大勢も一緒に、ディナータイムだぜーー!



これが今宵のビールです!雪花啤酒(シュエホァピージョー)。
瓶がビールっぽくなくてかっこいい。

そしてちょっとぬるくてうすいけど(中国の人はあまり冷たくして飲まないのだそうです)、
そんなこと気にしやしねーーー!



かんぱーーーーーい!!!!!!


うまーーーーーー!!!!

勝った後のビールうま―――――!!!!




これは最初に出てきた、カブをすっぱい四川っぽい味で漬けてあるやつ。
すっごい美味しかったので(そして辛かったので)個人的にハマりましたが、
いまだに名前がわかりません。。また食べたいなー。



そして、チキンのなにか!!!



これは、のなにか!!!


※中国語わかるサポさんに全部注文してもらったので、
正直どれも何なのかはわかりません。でも全部おいしかったです!



他にもいろいろあったけど写真撮り忘れた。。!
辛いイカとかすっごい美味しかったです~。


ちなみにボランティアの子たちは、ひとテーブルに固まってみんなでご飯食べてました。
こっちにごちそうされたりとか、そういうのはないようにしているみたいです。
えらいねぇ。


で、もっと飲んでくぜー夜はこれからだぜー!と思ったところで、


ボランティアの子「みなさん、おそいのでホテルに戻りましょう!」

サポ誰か「でもみんな、もう少しいたいんじゃない?」

ボランティアの子「…うーん……」

このときどうもボランティアの子たちがみんなすごく困った感じだったので、
みんなじゃあ、遅いしお開きにしますか~ということに。

誰かが「あの子たち、公安にちゃんと早めに帰すように言われてるのかもね~」と
言ってたので、そんなとこなのではないかと思います。


… で す が !


わたしとお知り合い(酒好き)はこのとき、
飲み足りないので二次会しようぜー!ということになり、
お互いの宿が近かったので、そのホテルのバーなら遅くまでやってるから
飲みたい人でちょっと飲んでくか―!みたいな話になったのです。

で、そんな話をワイワイしてると、


同じホテルのあの子「はたさん、さあかえりましょう!」

わたし「えーっと、ちょっと向こうのホテルのバーで、飲み足りない人何人かで
飲みなおそうか―という話になって…」

あの子えええ!まだのむんですか!! ←もっともな反応でございます!
だめです!ホテルに帰りましょう!!!

お知り合いサポさん「自分が宿まで送ってけば大丈夫じゃない?」

あの子「そんな、おそいしだめですよ~!」

わたし「そうそう、送ってもらえるから…
「ホテルに帰りましょう!!!!」







えっと、わたくしこと板橋のバカ殿は、
お目付け役の子ににちょうおこられたので、
大人しく帰ることになりましたー!(涙)



うえええええ勝った試合後なのにー!余はのみたりぬぞよーー!
じたばたじたばた!

そんなアホ殿が大人げなくじたばたしている間にも、
車はしっかり我がホテルの前に着いてしまったので、
みんなに別れを告げ、泣く泣く帰宅することになったのでした。。







で、ボランティアのその子は前のとこにも書いたとおりに
同じホテルに宿をとってるので、そのままお互いの部屋に戻ることに。

で、そのときにフロアでやっとゆっくりその子と話せたので、
ちょっとその時のことなどを!書こうかと!

お互いにまず、あらためて昨日と朝はごめんなさい!と言い合い、
そのあとに、メアドを交換したり、彼女の学校の話などをする感じに。

で、その子の日本語はちょっとかわいくて、
漫画かアニメで覚えたのか、
自分たちのことをたまに「おれたち」というし(女の子なのに)、
相手に話しかけるときに「きみ」というのです。

可愛らしい声で、「きみは、いま困っていますか?」
「おれたちが、ちからになります!」

とかいうので、

もうね、
非常に萌えました…!


(違うよこう言うんだよ、って教えてあげてもよかったんだろうけど、
お互いのことで話が盛り上がってるときに言うのもいやだったし、
すごく勉強熱心な子だからどのみちすぐに直りそうなので、
わたしはそのかわいい日本語を思い出にできたことで十分です…!)

そしてその子が言ってて印象的だったのは、
日本に友達はいる?ってきいたら、もちろんいます!って言って、

「自分の名前に、日本の字にすると”静”っていう字が入っているから、
日本人の友達に「静子」ってあだ名を付けてもらったんです。
だからわたしこの名前で呼ばれたいし、大好きなんです!」


って嬉しそうにしてたのがすごくかわいかったのと、

「はたさんは女のひとなのに、サッカー応援するのすごいですね!」
っていうので、日本では普通だよ~って言ったら、

「わたし、中国であんまり、サッカー見たことなかったけど、
今日柏レイソルの応援の人たちをそばでみて、応援すごい!って思いました。
声とか歌とか、すごかったです、本当に感動しました!」


って言ってくれたのが、わたしの方がすごく、嬉しかったです。

なんか、昨日からのこともよみがえって、じんわりきました。


今回の貴州人和戦、言ってしまえばこれはグループリーグの普通の一試合だけど、
この子たちの人生のどこかに、昨日からのことと今日の試合のことが
わたしたちとは違った目線で刻まれるんだなぁと思ったら、ほんとじんわり。

もちろん市(と公安)から頼まれているという時点でただの気楽なボランティアではないし、
本当にいろいろと大変だったとは思うんだけど、

でもそこでの日中交流で、勉強してきた言葉や想いが通じたことや、
逆に通じなくて、相手の日本人の自分たちとここが違うんだという感覚、

そして日本のサッカーチームの応援をみたこととかで
日本文化のまた一つ新しい側面が、この子たちのなかに加わったんだなー、と思ったら、
それだけでもホント、ACLがあってよかった!って思いました。

それは当然、わたしにとっても。
ACLなかったら間違いなくわたしたちは、誰もこんな風に貴陽には来てないし、
こうして会って話せてはいなかったと思うもの。

てんやわんやあったけど、最後こんな風に笑えてよかった…!
本当によかったー!!!


そんなふうにちょっとほろりとしつつ、
明日は大学生の子たちは朝早くに戻ってしまうというので、
名残を惜しみつつ、おやすみとさよならを言って、ホテルのフロアで別れました。


…で。

別れたんです。別れたんですけど、

このホテルの部屋って、かざしてピッてやるカードキーなんですよね。

で、わたしじんわりした余韻で、完全に注意散漫になり
別の部屋の入り口ににピッてやっちゃって
いっけねー間違えた!っつって自分の部屋のとこにやり直したら、

まさかのね、

間違えたときになんかの磁気エラー起こしちゃってて、
自分の部屋のカギ、開かなくなっちゃったっつーのね…!


(っつーかカギってこんなことで磁気エラーになんのーー?!)


あわててフロントのある一階まで降りるわたし。
このままじゃ部屋に入れん!完全に旅先でかわいそうな人だこれ!

すでに薄暗く、でもフロントのお姉さんとロビーにおっさんが2人ほどいて、
夜中でも人気があってなんとなく安心…。

で、フロントで言葉は一切通じませんが鍵直して!直して!(ジェスチャー)
なんとか通じて直してもらってると、

さっき別れたボランティアの静子ちゃん(あだ名で呼ばせて頂きます)が
なぜか降りてきて、


「…あれ?!はたさん?!

なにやってるんですかーーーーーーー?!」



「(いきなり呼ばれてびびるわたし!)

…ほええええ???!!!


…あっ!

(わたしもしかして、抜け出して飲みに行こうとしてるって
思われてる?!)


違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違います!

部屋のカギが壊れちゃっていま直しただけで!ほんと!

あっ直ったっぽい!
わーい、やったー!

それじゃ戻るね!おやすみなさーい☆」


…………


……………………


なにこの、わたしから発せられる
嘘くさい空気。。。。!



ほんとに壊れただけなんだよー!
信じてください…!(涙)



さっきあんなまじめに日本と中国の異文化交流に想いを馳せたりして
しんみりした別れ方したのに、完全に台無しですよ。ほんともう!
とてもアホ殿でした。最後まで。

でもなんとかまたお互い笑顔であいさつし別ることができ、
そのままわたしは上に行くエレベーターを待ってると、
離れたとこで、静子ちゃんが誰かと話してる声が聞こえます。

そう、彼女がなんで降りてきたかというと、わたしを追っかけてきたわけではなく、
真夜中の暗めのロビーにいた、おっさん2人と何かを話すためだったのです。

で、わたしの頭の中の昨日の光景がよみがえり…


…はっ!

あそこにいる2人、昨日、
旅行会社ですって彼女が言ってた運転手のおっさん2人じゃね?


なんでこんな時間にいんの…?
運転手だったら彼女ここに泊まってるんだし、もういらないだろうに。

と考えて、なんとなく勝手にピンと来たのは、
あの運転手の人たちっていうのはただのやとわれのナビゲーターではなく、
そっか、公安のひとだったんだなーと。

で、ボランティア全員へのミッションとして、
日本人を全員ちゃんとホテルに送って、そこまでちゃんと見届けて報告しなさいね、
ってことで、報告聞くために待ってたんじゃないかと思いました。

まぁ、あくまでわたしの想像ですけど、だいたいそんなとこじゃないかなと。

ここで行われる試合に絡んで日本人になにかあってはいけない!ってことで
ボランティアが呼ばれたならば、
当然夜中にフラフラ出てって現地サポとかち合って事件になったら大変だから、
ちゃんと全員ホテルに送るとこまで見届ける!っていうのは当然と言えば当然だし、

むしろ、さっきのレストランで彼女たちがみんなして
早く宿に戻りましょうーと言った理由もちゃんとわかったし、
いろいろ納得がいきました。

むしろとてもすっきり。

そしてやはり…奥深いぜ中国…!


で、とりあえずわたくしことバカ殿的に思ったのは、


あのままうっかりカギ直したついでに、
抜け出して飲み直しに行かなくて本当によかったなってことです。



いや、もともと抜け出す気はなかったけど、
万が一ですよ、あのまま出て行ってたりしたら

夜中の貴陽で追っかけられてたかもしんないかんねー!

まさかの、おっさん2人に!!



今度こそわけわかんなくて怖くて逃げるわーー!!!


(ていうかなにその無駄に面白い絵面…!)



でもこうして、試合中から公安からの監視要素とかそういう
中国らしいものを存分に感じつつも、
彼らが思う危ないであろうものからはしっかり守られたのだし、
ボランティアの子たちの多大なホスピタリティのおかげも含めて、ほんと、
サポみんな安全で過ごせました。

みなさん本当にありがとうございましたーー!


そんなこんなで、忘れられない、長い長い貴州最後の夜でありましたとさ。。




⇒で、明日は上海に帰るんですけど、
そのまえに書ききれてなかったこの日の貴陽観光の話させてくだっさい!
というわけで続く!